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An image 塩コラム An image 「塩味」岡田 正紀

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

日本最古の塩づくり

6月のコラムは「日本最古の塩づくり」です。

縄文時代後期中頃(約3500年前)の日本最古の製塩土器が千葉県四街道市・八木原貝塚から出土したそうです。

明治大学日本先史文化研究所の阿部教授のお話しでは「これまでは縄文後期後半に専用の製塩土器が作られたと考えられてきたが、それよりも数百年古い時代に海草と土器を使う製塩が行われた可能性が強く、塩の需要の高まりが専用の土器を生み出したのでは」と語っておられます。

日本最古の塩づくり製塩法は「万葉集」にも歌われ、現在も伝承されている海藻を用いて海水を煮詰める「藻塩焼き」と呼ばれる塩づくりで、発見された土器には強い火を受けた跡や土器の土に植物性プランクトンの一種、ケイ藻類が含まれていたことからわかるのだそうで、縄文の製塩の実情が明らかになるのではと期待させています。

古代人の「藻塩づくり」が脈々と現代につながっていることにロマンを感じます。