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An image 塩コラム An image 「塩味」岡田 正紀

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

「塩売石・牛石」伝説

3月のコラムは「塩売石・牛石」伝説」です。

北陸新幹線の開通で富山、能登、金沢が人気で、世界遺産となっている合掌造りの里・五箇山や白川郷にも大勢の観光客が訪れています。

北陸新幹線の開通で富山、能登、金沢が人気で、世界遺産となっている合掌造りの里・五箇山や白川郷にも大勢の観光客が訪れています。昔は陸の孤島で平家の落ち武者が隠れ里とした秘境で、ここを訪れる人といえば塩商人以外になかったそうです。塩は命をつなぐ大切な物資で山奥では高く売れることもあり、塩商人の使命感もあって人一人がやっと通れるような狭い道や、里人も知らない独特の道を通って塩の交易をしていました。

昔のことですから悪徳商人もいて塩に白い砂を混ぜて売り、暴利を得ていたそうですが、天罰で塩を運んでいた牛もろとも石になったという伝説があり、今でも「塩売石・牛石」と称する石があって石は人の形に首と手足もはっきりしており塩を計る枡まであり、牛は半身が土に埋まった形になっています。

能登では今も塩づくりが続けられていますが、「越の下草」という書物(1770年代)に、この物語が書かれているそうです。