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An image塩のまめ知識

塩には塩を!魚の塩抜きには塩水を使おう!

 

塩鮭っておいしいですよね。

しかし塩分が気になったり、ちょっと塩辛すぎる…と思った事がある人もいるかと思います。 そういった場合は、魚から塩分を抜く、塩抜きを行います。そして塩分を抜くには、水道水(真水)、ではなく塩水を使うと良いのです。

呼び塩、迎え塩とも呼ばれる伝統の技

呼び塩の原理

技の鍵は浸透

浸透とは、水溶液内の異なるの濃度差を均一にしようとする働きの事です。 おや?だったら濃度に差がある真水の方がよいのでは??と思うかもしれません。 確かに、真水で塩を抜く事は可能ですし、塩水を使うよりも早く塩を抜く事ができます。

しかし、濃度の差がありすぎてしまうと塩分と一緒に食材のうま味まで一緒に抜けてしまいます。そして塩分には塩化ナトリウムの他に塩化マグネシウムの成分も含まれています。塩化ナトリウムと塩化マグネシウムでは溶け出す速さが違い、塩化ナトリウムの方が先に溶け出し、塩化マグネシウムは溶けにくい性質を持っています。という事は、塩化ナトリウムだけが先に溶け出してしまい、魚には塩化マグネシウムが残ります。

塩化マグネシウムはにがりの主成分でもあるので苦味があり、お魚の味が今ひとつになってしまいます。塩化マグネシウムを抜くためにはさらに水に浸しておかなくてはならず、どうしても水っぽくなってしまいます。 そこで登場するのが塩水です。 塩水を使う事で濃度の差が少なくなり、ゆっくりと塩分が抜けていきます。 塩化ナトリウムやうま味だけが先に抜けてしまうのを防ぎ、適度な塩分を残しつつ、余分な塩分を抜く事ができるのです。

迎え塩のやり方

1~1.5%くらいの塩水(水3カップに塩小さじ1.1/2)に4~5時間程度浸しておきましょう。 ゆっくり塩分を抜くには、濃すぎず薄すぎずの濃度が大切です。

塩鮭以外も、数の子やわかめやむきえびの塩抜きにも使えます。 ちょっと塩辛いかな・・と思った際には、ぜひ塩水での塩抜きをおすすめします。